無機質と有機質の対立「EDGE」

今日はiPhone向けのアクションゲーム「EDGE」を紹介したい。PC版も出ているが、たぶんタッチパネルで遊んだ方が楽しい。

画面をタッチして指をスライドさせると、その方向へ向かって立方体が転がる。立方体は一段だけなら壁をよじ登ることができる。ゴール地点に到達すればクリアだが、色の付いたキューブを回収し、より早くゴールへ着けば高いランクが得られる。

指を少しだけスライドさせると、立方体が辺(edge)で立った状態を作ることができる。edgeは移動する足場などに吸い付くので、これを利用して離れた場所まで移動したり、落下を回避したりできるのが、このゲームの味噌だ。

ゲーム画面を一見すると、無機質でクールな印象を受ける。けれども、実際にプレイすると、まったく逆の感触を得るだろう。立方体がパタパタと転がる様や、edgeでバランスを取ろうとする際の操作感はアナログ的で、ほんのちょっとした操作の迷いがミスに繋がる。なんどもリトライを繰り返して感覚を掴む、古典的なアクションゲームの楽しさがある。

f:id:yosuke-m:20120427014928p:plain

ゴールに到達した立方体はなめらかな曲線状に変化して、空高くのびてゆく。立方体は接地するたびにデジタルに整列されるけれど、edgeで立っている間だけは、アナログ状態を作り出すことができる。アナログになりたい立方体、というストーリーが、このゲームにちょっとした彩りを添えている。

公式サイト / AppStore